こんにちは、日本マイクロソフトの福原です。
Dynamics 365 for Finance and Operations のバージョン 10.0.39 より導入されたサービス更新 (Service Update) の自動更新ウィンドウ (autoupdate window) のオプションについてご案内いたします。
このオプションにより自動更新の日程をより柔軟に選択できることができます。
Note
本記事は以下の弊社公開資料を基に作成しております。詳細については以下の弊社公開資料をご参照ください。また、Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにて ID: MC746250 でもアナウンスいたしております。
なお、公開資料に記載の通り、リリースを一時停止する資格がある場合、両方の自動更新ウィンドウを一時停止することが明示的に要求されます。1 つ目の自動更新ウィンドウを一時停止しても、2 つ目のウィンドウは自動で一時停止されません。
以前バージョン 10.0.39 の自動更新を一時停止した場合にも、10.0.39 の 2 つ目の自動更新ウィンドウを一時停止することが必要です。
更新履歴
2024 年 3 月 22 日 (金) : 注意事項 (Note) を追記しました。
検証に用いた製品・バージョン
Dynamics 365 Finance and Operations
Application version: 10.0.39
Platform version: PU63
サービス更新の自動更新ウィンドウのオプション
2024 年 3 月 19 日より、Dynamics 365 for Finance and Operations のバージョン 10.0.39 以降にて、サービス更新 (Service Update) の自動更新ウィンドウ (autoupdate window) のオプションが導入されました。
今までのバージョンでは、Microsoft によって設定された日程から 1 ヶ月以内に自動更新が適用されていましたが、このオプションにより自動更新の日程をより柔軟に選択できることができます。
例として、バージョン 10.0.38 では、2024 年 2 月 2 日から自動更新が開始され、 1 ヶ月以内に自動更新が適用されることになっていました。
しかし、バージョン 10.0.39 では、2024 年 4 月 5 日から始まる 1 つ目の自動更新ウィンドウ、または、2024 年 5 月 3 日から始まる 2 つ目の自動更新ウィンドウのいずれかを選択することができます。2024 年 5 月 3 日から始まる 2 つ目の自動更新ウィンドウを選択した場合には、2024 年 5 月 3 日からの 1 ヶ月以内に自動更新が適用されるようになり、GA (一般公開) の 2024 年 3 月 15 日から自動更新までの時間が以前よりも増えることとなります。
LCS のサービス更新の一時停止のページにて一時停止することによりウィンドウを選択することができます。
2024 年 4 月 5 日から始まる 1 つ目の自動更新ウィンドウは既定ではアクティブとなっています。
1 つ目の自動更新ウィンドウを一時停止した場合には 2024 年 5 月 3 日から始まる 2 つ目の自動更新ウィンドウにて 10.0.39 の自動更新が適用されます。
また、以下の公開資料でも、サービス更新の日程の表にて、First autoupdate schedule for production start date と Second autoupdate schedule for production start date の 2 つの列が追加されました。
https://learn.microsoft.com/en-us/dynamics365/fin-ops-core/dev-itpro/get-started/public-preview-releases?context=%2Fdynamics365%2Fcontext%2Fcommerce
おわりに
以上、Dynamics 365 for Finance and Operations のバージョン 10.0.39 より導入されたサービス更新 (Service Update) の自動更新ウィンドウ (autoupdate window) のオプションをご紹介いたしました。
※本情報の内容（添付文書、リンク先などを含む）は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。より詳細な情報が必要な場合は、弊社テクニカル サポート, アカウント マネージャー, ソリューション アーキテクト, FastTrack までお問い合わせください。