こんにちは、Dynamics ERP サポートチームの尾崎です。
この記事では、Dynamics 365 Finance and Operations (D365FO) の日本向けローカライゼーション機能である月次締め請求書作成手順を紹介します。
検証に用いた製品・バージョン
Dynamics 365 Finance and Operations
Application version : 10.0.33
Platform version : PU 57
Legal entity : JPMF
請求書に記載する毎月の支払予定日の情報を入力します。手順は以下のようになります。
- [売掛金管理] > [支払の設定] > [支払期日] を開く
- [新規] ボタンを押下し、”支払期日” の名称を入力
- 支払期日明細行では [週/月] に “月” を入力、[月の日付] には毎月の期日を入力 (毎月の支払日に末日を設定する場合には 31 を入力)
支払条件の設定
月次締め請求書における締日などの支払い条件を登録します。手順は以下のようになります。
- [売掛金管理] > [支払の設定] > [支払条件] を開く
- [新規] ボタンを押下し、[支払条件] の名称を入力、[支払方法] には “締日” を選択
- 月数には当月、翌月、翌々月などの情報を数字で入力 (20 日締翌月末払いの場合、締日に “20”、月数に “1” を入力)
月次締めグループの登録
月次締め請求書出力時に使用する顧客の月次締め日を登録します。手順は以下のようになります。
- [売掛金管理] > [顧客] > [すべての顧客] を開く
- 対象の顧客を選択し、[支払の既定値] > [月次締めグループ] > [月次締め日] に顧客の月次締め日を入力
- [支払の既定値] > [支払] > [支払い条件] に作成したものを入力
販売注文の作成および請求
販売注文は通常の手順で作成したものを使用できます。月次締め日を登録した顧客について販売注文を作成し、請求書の転記まで行います。
参考ブログ : 販売注文作成の一連の流れ
月次締め請求書の出力
月次締め請求書の出力は以下の手順になります。
- [売掛金管理] > [定期処理のタスク] > [月次締め請求書] を開く
- [新規] ボタンを押下し、パラメーターとレコードを選択して実行
- [パラメーター] > [実行日] はセッション日付
- 月次締め日を手動で設定したい場合、 [以下で指定する月次締め日の使用] を [Yes] に変更
- [対象に含めるレコード] > [フィルター] を押下し、条件を指定する
- データの取得に成功すると一覧に表示されるので、データを選択した状態で [月次締め請求書] > [印刷] > [月次締め請求書] ボタンより印刷
- 出力結果について確定する場合は[確認] ボタンを押下(確認済のものを変更する場合は [再オープン] を押下する)
参考資料
顧客月次締め請求書の作成および確認 - Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn
日本向け月次締め請求書 - Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn
おわりに
以上、月次締め請求書の事前設定と出力の手順についてご紹介しました。
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